経済状況が好転してくると、企業活動が積極的になってくる。長引くデフレ下では投資や雇用を控え、できるだけ守りに入るのが経営の基本だといわれている。しかし、成長軌道に入る気配が見える今、機先を制する者が勝つという競争原理に基づいて各企業は積極的な手を打ち始めるはずだ。その一つが、人材の確保になる。既存の事業を拡大させるにも新規事業を立ち上げるにも、まず人が必要になる。しかも、有能な人材の数は少なく、雇用市場で奪い合いになる。競争相手に取られないため、人事担当者はいち早く自社にとっていい人材を見つけ、その確保に走る必要がある。就活を進める若者にとってもこの状況は好ましく、出来るだけ高く売るチャンスが到来することになる。志望企業を絞り込み、そこに狙いを定めた作戦が必要だ。企業側の採用傾向や情勢に関する情報収集を続け、効果的な攻め方が望まれる。しかし、基本的に企業が望む人材であることをいかにアピールするかが最も重要なポイントだ。書類審査や面接という限られた機会に自己の能力を伝えるのは、そう簡単ではない。アピールポイントを絞り込むことも必要だろう。よく指摘されるように、学生時代にどんなことに打ち込んだかというデータは一つの目安になる。スポーツ・サークル・ボランティアなどが代表的だが、最近はバイトに注目が集まっている。実際の労働経験を通して何を学び・何を習得したかは、採用側にとって非常に興味あるデータだ。バイトで学んだことが、面接の際重要な役立ち情報になることを認識するべきだろう。面接官の心に響くような印象を残すことが重要だといえる。そのためには、今までのバイト経験を洗い直すことが必要だ。